言語聴覚士との出会い

「言葉の発音の練習も、少しした方が良さそうだね。」

初めて言語聴覚士という資格を知り、言語聴覚士の先生に診てもらい始めたのは、形成外科のお医者さんに勧められた、その言葉からでした。

口唇裂・口蓋裂として生まれた私は、口の中の構造上、人が当たり前に獲得する「正しい発音」が困難で小さい頃から我流の発音をしていました。もちろん、我流だと知ったのは、言語聴覚士の先生との訓練の中です。

『どうしてみんなと同じようにしゃべっているのに、
私の言葉はわかってもらえないんだろう?』

私が話すと、顔を曇らせて去っていく人、あざけり笑って去っていく人…。

人生の中で幾度となく辛い思いを飲み込んで、当たり前のことなんだと我慢してきた出来事が、何故だったのか?

生まれてからずっと、病院にかかっていたのに、私はただ「良くなるからね。」という言葉を聞かされるだけで、人と自分がどう違うのかすら教えられませんでした。

今までかかっていた科から、形成外科にもかかり始めて初めて、知っていて当然のものとして、語られた自分と人との違い…。

私は一人で受けとめることができませんでした。言語聴覚士との先生との関わりの中で、正しい発音の訓練をしてもらえたことはもちろん、私が障害受容をしてゆくために、ちゃんと私の話に耳を傾けて、寄り添ってもらえたことが、本当に嬉しかったことを今でも覚えています。

言語聴覚士という職業

言語聴覚士は、リハビリテーション医療を専門とする職種・資格の一つです。

言葉の通り、「言語」と、「聴覚」のスペシャリスト…というわけですが、私たちは何気なく当たり前の行為として、言葉を使ったコミュニケーションをしています。

けれど、事故や脳血管障害など、後天的な理由により、文字が読めなくなったり、人の話が理解できなくなったり、話はわかるのに話すことができない、うまく発音できない…といった、症状が出てくることがあります。

私のように、先天的な理由もあります。生まれつき聴覚障害がある場合や、ことばの発達の遅れなど、さまざな理由のために、言葉を使ったコミュニケーションが困難なケースがあります。

先天的、後天的、どちらにしても、舌の動きに障害がある場合、食べ物を飲み込む(嚥下)障害を呈することもあります。

どのケースにも、必ず『普通の人は、当たり前に行っていることが、自分には行えないのか?』といった苦しみを抱えているといっても過言ではないと思います。

また、本人だけではなく、家族の方が抱えている場合もあるでしょう。

言語聴覚士は、医師の指示のもとに対象者が障害となっている原因を医学的知識を基に、検査・評価を行い、訓練、指導、助言、その他の援助を行っていくわけですが、そういった苦しみに寄り添って、支援をしてゆくことができる…というのが、言語聴覚士や、他のリハビリテーションの専門職に共通している醍醐味だと思います。

言語聴覚士の資格を取るには

高校卒業後、文部科学大臣が指定する大学(4年制、3年制短大)、または厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成所(3年ないし4年制の専修学校)を卒業する必要があります。

また、一般の4 年制大学を卒業した場合は、専修学校(2年制)で必要な知識と技能を修得する必要があります。

もしも、この言語聴覚士という資格に興味をもった方は、資料請求をしてみてください。

『あなたの存在があったからこそ、立ち上がって、歩んでいくことができた。』

私がそう思ったように、未来にあなたを必要としている人が必ず待っていますよ

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